動物系。
「唯ちゃん、俺あの女のことなんて知らないから。」

「…でもっ、」

「あの女が勝手に彼女名乗ってるだけだよ。
ちなみに、茜さんは兄貴の彼女。

俺は唯ちゃんしか好きじゃないからね?」


「智樹…」

「ん。」

俺の名前を呼んで唯ちゃんは俺の頭をくしゃくしゃ撫でる。

「俺の頭を撫でていいのも
俺に触っていいのも
一緒に横に並んで歩くのも

唯ちゃんだけだから。」
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