【完結】クリスマスのプレゼント
課長は、淡々と話してくれた。
でも、意味が分からない。
『なんで、課長がそんなに責任感じるんすか?』
だって、向こうは女を連れていたんだろ?
って事は逆に課長の方が辛いんじゃないのか?
「だって…さ?元をいえば私が構ってあげられなかったのが…浮気の原因だよ?」
本当にそうなのか?
『俺、課長がこっち向いてくれなくて。
怒らせたりしたら来てくれるって思っちゃったんですよ。
だから、さっきあんな酷い事を…最低でしたよね、すみませんでした。
でも俺……課長の事好きなのは本気ですから。』
「そうだったの…?
でも…やっぱり私…。」
この人はまだ、自分を責め続けるのか?
思わず課長の細い腕に手を伸ばす。
『っもういいんだって…!課長は、何も悪くないから俺が幸せにするよ?』
抱きしめる。だけど…課長の腕は俺の背中にまわされない。
『もう…自分を責めるなよ…』