【完結】クリスマスのプレゼント
私はそれから仕事一筋でやってきた。
小さな会社の、小さな仕事だったけど楽しかった、生きがいになっていた。
同僚が結婚しても何とも思わない、思えない。
ただおめでとう、と。
心から祝福できるのが唯一の救いだったのかもしれない。
私はそれから本社に行き、トップクラスの課に昇進。
そこでまた初めての“女課長”にまでのぼりつめた。
周りからみれば
『(仕事が出来る女×独り身の女)=私“瀬戸亜沙美(せとあさみ)”』
という式があるのでは。
でも、気にしない。私には幸せになる気は無いから。