永遠の雨
「だって、私はもう直ぐ消えてしまうのに。あなたに甘えてしまって」

「そんなこと言うな。俺が救ってやる。」

そう言った俺は再び彼女を抱き締める。

少し震えていた彼女だが、時が少し経つと落ち着いたようだ。

彼女の赤い唇から、消え入りそうな声がこぼれる。

「ありがとう」
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