コワレモノ―人類最後の革命―
それから、丸一日は経過しただろうか。
「よし、できた」
左の部屋から黒田の声がした。
「お、ついにできたか」
渡辺も私達のやろうとしていることを悟ったらしい。
それにしても…眠い。黒田の家を探した時よりずっと眠い。
「ゴメン、ちょっと寝させ…」
「何言ってんだ、尾所。これからが本番だろ」
「いいじゃん、ちょっとくらい…」
「じゃあ飛行機の中で寝てろ」
「うん…」
何故今「飛行機」という単語が出てきたのか? それは、渡辺が発見した空き地はアメリカにあったからだ。
一度家に帰り、宿泊用の荷物を持ち、再び駅前に集合する。そして電車を乗り継ぎ、空港の最寄り駅までたどり着いた。
「そういえば私、海外に行くの始めてかも…」
「つくづく不安だな…。くれぐれも足を引っ張るなよ?」
「分かってる」
だって…これで世界が、動くのだから。
そして、それからおよそ十時間後。
「ここが…」
私達三人は、アメリカに着いたのだった。飛行機から降りるなり目に飛び込んでくるのは、全て英語。英語の成績がそこまでよくない私には、それが暗号に見えた。
「渡辺、ここからは割と近いんだよな?」
「距離的には歩いて行けると思う」
「具体的にどのくらい?」
「五キロ」
…飛行機の中で寝たのだが、体力はそこまでチャージされていなかった…。
「よし、できた」
左の部屋から黒田の声がした。
「お、ついにできたか」
渡辺も私達のやろうとしていることを悟ったらしい。
それにしても…眠い。黒田の家を探した時よりずっと眠い。
「ゴメン、ちょっと寝させ…」
「何言ってんだ、尾所。これからが本番だろ」
「いいじゃん、ちょっとくらい…」
「じゃあ飛行機の中で寝てろ」
「うん…」
何故今「飛行機」という単語が出てきたのか? それは、渡辺が発見した空き地はアメリカにあったからだ。
一度家に帰り、宿泊用の荷物を持ち、再び駅前に集合する。そして電車を乗り継ぎ、空港の最寄り駅までたどり着いた。
「そういえば私、海外に行くの始めてかも…」
「つくづく不安だな…。くれぐれも足を引っ張るなよ?」
「分かってる」
だって…これで世界が、動くのだから。
そして、それからおよそ十時間後。
「ここが…」
私達三人は、アメリカに着いたのだった。飛行機から降りるなり目に飛び込んでくるのは、全て英語。英語の成績がそこまでよくない私には、それが暗号に見えた。
「渡辺、ここからは割と近いんだよな?」
「距離的には歩いて行けると思う」
「具体的にどのくらい?」
「五キロ」
…飛行機の中で寝たのだが、体力はそこまでチャージされていなかった…。