コワレモノ―人類最後の革命―
翌日。
昨日須戸さんから聞いた話によれば、茉湖は今日も仕事。世間的には、今日は日曜日という休みの日。だが茉湖達芸能人にとっては、日曜日こそ忙しい日かもしれない。
そして私は今…変装していた。
「こんな感じでいいかな…」
スーツを着て、メガネをかけ、偽の名札と適当な資料を持つ。…こんなもので騙せるかどうかは分からないが、チャンスは今しかない。
「じゃあ、僕は上で打ち合わせしてるから。茉湖は他の仕事してて」
「はい」
茉湖と須戸さんが別れる。その後、変装した私に須戸さんは挨拶をした。
「はじめまして、茉湖のマネージャーの須戸です」
「帝京放送の早見です。本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
打ち合わせの部屋に入り、須戸さんに書類を渡す。
「…というわけで、今回はこちらの企画をやっていただこうと思っております」
「こんなことして…大丈夫なんですか?」
「ええ。隠しカメラは完璧に隠れておりますので。実は、この部屋にも」
「えっ!?」
焦りだした須戸さんは、辺りをきょろきょろと見回す。
「ですから、茉湖さんにも気づかれませんよ。大丈夫です」
「それなら…やらせて頂きます」
「あ、くれぐれも、もう撮影はしておりますので何分ご注意くださいね」
「はい」
部屋で待つこと数十分。
「そろそろ茉湖が仕事を終えている頃だと思います」
「では、台本通りよろしくお願いします」
昨日須戸さんから聞いた話によれば、茉湖は今日も仕事。世間的には、今日は日曜日という休みの日。だが茉湖達芸能人にとっては、日曜日こそ忙しい日かもしれない。
そして私は今…変装していた。
「こんな感じでいいかな…」
スーツを着て、メガネをかけ、偽の名札と適当な資料を持つ。…こんなもので騙せるかどうかは分からないが、チャンスは今しかない。
「じゃあ、僕は上で打ち合わせしてるから。茉湖は他の仕事してて」
「はい」
茉湖と須戸さんが別れる。その後、変装した私に須戸さんは挨拶をした。
「はじめまして、茉湖のマネージャーの須戸です」
「帝京放送の早見です。本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
打ち合わせの部屋に入り、須戸さんに書類を渡す。
「…というわけで、今回はこちらの企画をやっていただこうと思っております」
「こんなことして…大丈夫なんですか?」
「ええ。隠しカメラは完璧に隠れておりますので。実は、この部屋にも」
「えっ!?」
焦りだした須戸さんは、辺りをきょろきょろと見回す。
「ですから、茉湖さんにも気づかれませんよ。大丈夫です」
「それなら…やらせて頂きます」
「あ、くれぐれも、もう撮影はしておりますので何分ご注意くださいね」
「はい」
部屋で待つこと数十分。
「そろそろ茉湖が仕事を終えている頃だと思います」
「では、台本通りよろしくお願いします」