コワレモノ―人類最後の革命―
「…アイツもか?」
「何よ、今更? 何で確認なんかするの?」
「それは、まあ…」
「チョコを渡されて、まんざらでもないってことだろ?」
いつの間にか、後ろに黒田がいた。
「だよな、渡辺?」
「…お察しのよい方で」
「悪いけど、今回もがっつり協力してもらうから」
とは言ってみたが、今回は比較的簡単に夢壊しが行えると思っていた。
何故なら…結那は、女子から相当嫌われているからだ。私だけじゃなく、このクラスの女子ほぼ全員に。
「あ、また結那男子に媚売ってる…」
「ホントだ~」
「あんなことして…結局付き合えるのは一人なのにね」
「あんなのに釣られる男子が馬鹿に見えるわ…」
男子に対しては、そのキャラクターからかなりの人気を誇っているが、それは女子に対しては全く効果がない、というかむしろ逆効果。入学当初から女子力が高く、その他の女子にとってはねたむべき存在となっていた。
だから…今回の夢壊しは、クラスを大々的に巻き込むことも可能なんじゃないか。そうも考えていた。
「渡辺」
「ん?」
「やっぱり、手伝ってくれなくていいかも」
「何だよそれ…」
その日の放課後。
「ねぇ、ちょっといい?」
「どしたの、咲羅?」
「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
私はクラスの女子数名を集め、図書室に連れて行った。
「何よ、今更? 何で確認なんかするの?」
「それは、まあ…」
「チョコを渡されて、まんざらでもないってことだろ?」
いつの間にか、後ろに黒田がいた。
「だよな、渡辺?」
「…お察しのよい方で」
「悪いけど、今回もがっつり協力してもらうから」
とは言ってみたが、今回は比較的簡単に夢壊しが行えると思っていた。
何故なら…結那は、女子から相当嫌われているからだ。私だけじゃなく、このクラスの女子ほぼ全員に。
「あ、また結那男子に媚売ってる…」
「ホントだ~」
「あんなことして…結局付き合えるのは一人なのにね」
「あんなのに釣られる男子が馬鹿に見えるわ…」
男子に対しては、そのキャラクターからかなりの人気を誇っているが、それは女子に対しては全く効果がない、というかむしろ逆効果。入学当初から女子力が高く、その他の女子にとってはねたむべき存在となっていた。
だから…今回の夢壊しは、クラスを大々的に巻き込むことも可能なんじゃないか。そうも考えていた。
「渡辺」
「ん?」
「やっぱり、手伝ってくれなくていいかも」
「何だよそれ…」
その日の放課後。
「ねぇ、ちょっといい?」
「どしたの、咲羅?」
「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
私はクラスの女子数名を集め、図書室に連れて行った。