コワレモノ―人類最後の革命―
「はぁ…どうしよ…」
教室に戻り、席に着いた私はため息をつく。
「あの車いすコンビからどっちを選ぶか、か…」
「車いすコンビって言っても、本当は大丈夫らしいんだけどね」
「え?」
「何か、足を悪くした友達がいるから俺達もその気持ちをわかりたいって。何の話だか…」
最初に車いすに二人が乗って来た時は本気で焦ったのだが、話を聞くとこういうことだった。普通の人なら理解に苦しむ所だとは思うが、私にはその気持ちが分かる。
人間、平等なのだから。
「で? 咲羅はどっちを選ぶの?」
「どっちって言われても…」
悩んでいるさなか、チャイムが鳴った。慌てて前を向く。
「…さて、さっきも話した通り、この時間では転校して行く者が急増していることについて、話をしたいと思う。誰か、この件について何か知らないか?」
先生が問うが、誰も手も上げないし、声も出さない。
「…じゃあ、まず学校側が持っている情報を出す」
チョークを手に取り、先生は黒板の左上にカツカツと文字を書いた。それは…。
「裏サイトが存在する」
という文だった。
「実は、この学校の裏サイトが存在していることが分かった」
ざわめく教室。
「もう学校が知ってるんじゃん…」
花梨が諦めたように呟いた。
教室に戻り、席に着いた私はため息をつく。
「あの車いすコンビからどっちを選ぶか、か…」
「車いすコンビって言っても、本当は大丈夫らしいんだけどね」
「え?」
「何か、足を悪くした友達がいるから俺達もその気持ちをわかりたいって。何の話だか…」
最初に車いすに二人が乗って来た時は本気で焦ったのだが、話を聞くとこういうことだった。普通の人なら理解に苦しむ所だとは思うが、私にはその気持ちが分かる。
人間、平等なのだから。
「で? 咲羅はどっちを選ぶの?」
「どっちって言われても…」
悩んでいるさなか、チャイムが鳴った。慌てて前を向く。
「…さて、さっきも話した通り、この時間では転校して行く者が急増していることについて、話をしたいと思う。誰か、この件について何か知らないか?」
先生が問うが、誰も手も上げないし、声も出さない。
「…じゃあ、まず学校側が持っている情報を出す」
チョークを手に取り、先生は黒板の左上にカツカツと文字を書いた。それは…。
「裏サイトが存在する」
という文だった。
「実は、この学校の裏サイトが存在していることが分かった」
ざわめく教室。
「もう学校が知ってるんじゃん…」
花梨が諦めたように呟いた。