コワレモノ―人類最後の革命―
そうは言ったものの…。
「それはちょっと…」
私が考えた作戦を投稿しても、こんなコメントが返ってくるばかり。
「その程度じゃ、きっとあの持ち前のポジティブシンキングで乗り切っちゃいますよ」
「ですよね…」
そう言われて作戦を変更していくうちに、どんどんえげつないものになっていく。だけど、私は全然悪いことをしている気にはならなかった。腕と足を、そして将来の夢を奪われた私に比べれば、私が思いついている希実への復讐は取るに足らないものだからだ。
人間は平等であるべきだ、と私は思っている。
私の夢が希実達の手によって奪われたのなら、私も希実達の夢を奪う権利がある。こう思っているからこそ、私は今、こうして淡々とした表情で作戦を思いつき、投稿できているのだ。
そして…ついに、その時が来た。
「それ、なかなかいいんじゃないですか?」
初めて、高評価をもらえた。
「確かに、それならイケそうですね!」
「やっちゃって下さい、コワレモノさん!」
途中で何人か、例えば先述の「希望者」さんなどはこの話から離脱していた。きっとそれは作戦に辟易してしまったからだろうが、それでも最後まで残ってくれた人も何人かいた。
「そうだ! この企画、週に一回くらいでやっていただけませんか? 私、他にもやってもらいたい人がいるんです」
「じゃあ、何かこの企画に名前をつけないとですね」
何にしようか、私はパソコンの前で腕組みをして考えた。腕を組んでいる感覚なんてないが、つい考える時はそうしてしまう。
何となくいい感じの名前を思いついた私は、血の通わない指でキーを叩いた。
「じゃあ…『夢壊し』で」
「それはちょっと…」
私が考えた作戦を投稿しても、こんなコメントが返ってくるばかり。
「その程度じゃ、きっとあの持ち前のポジティブシンキングで乗り切っちゃいますよ」
「ですよね…」
そう言われて作戦を変更していくうちに、どんどんえげつないものになっていく。だけど、私は全然悪いことをしている気にはならなかった。腕と足を、そして将来の夢を奪われた私に比べれば、私が思いついている希実への復讐は取るに足らないものだからだ。
人間は平等であるべきだ、と私は思っている。
私の夢が希実達の手によって奪われたのなら、私も希実達の夢を奪う権利がある。こう思っているからこそ、私は今、こうして淡々とした表情で作戦を思いつき、投稿できているのだ。
そして…ついに、その時が来た。
「それ、なかなかいいんじゃないですか?」
初めて、高評価をもらえた。
「確かに、それならイケそうですね!」
「やっちゃって下さい、コワレモノさん!」
途中で何人か、例えば先述の「希望者」さんなどはこの話から離脱していた。きっとそれは作戦に辟易してしまったからだろうが、それでも最後まで残ってくれた人も何人かいた。
「そうだ! この企画、週に一回くらいでやっていただけませんか? 私、他にもやってもらいたい人がいるんです」
「じゃあ、何かこの企画に名前をつけないとですね」
何にしようか、私はパソコンの前で腕組みをして考えた。腕を組んでいる感覚なんてないが、つい考える時はそうしてしまう。
何となくいい感じの名前を思いついた私は、血の通わない指でキーを叩いた。
「じゃあ…『夢壊し』で」