脳をえぐる小説集



遊美の人形は思い出した。


もうすぐ、周一郎の本当の娘である、死んでしまった遊美の誕生日であることに。


周一郎は、遊美の誕生日プレゼントとして、夜遅くにこっそりとこの絵を描いていたのだ。
そこを、絵の具の付喪に襲われてしまったのだ。




< 151 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop