無口な君と私
~終わり~動き出した時間
青が日本を出て行ってから早三年たっていた
私はもう21歳の美容師になっていた
高校時代私が夢見ていたことは
夢だけで終わらず現実になった
夢がかなったってことだ
あれから青からメールは来ない
元気でやってるのかな
そんなことを考えながら仕事を終え家に帰った
『お母さんただいまー』
おかえりなさい
青君から連絡来た?
『まだ来ないよ。
青なら来るとき連絡くれるでしょ』
そうだね
ピンポーン
『誰だ?』
がちゃ
『はーぃ…?』
「約束通り迎えにきたぞひかり」
『…んっ…
お帰り…青』
「ただいま…ひかり」
私と青の止まった時間が動き出した