アロマティック
「聖さん」
さっきから永遠を煽るような発言を繰り返す聖を、再び諌めた天音は、聖の表情に首を傾げた。
「もしかして聖さん、怒ってる?」
「怒ってるよ! みのりちゃんはさ、永遠と違って繊細な女の子なんだよ!? 色々問題も抱えてるみたいだし、守ってあげなくちゃいけない存在なんだ。場所はわきまえるべきなんじゃない!? だいたい最近のふたりときたら、人目もはばからず手を握ったり見つめあったり、いちゃこらいちゃこら」
「聖ちゃんもしかして羨ましいだけ? 途中から論点ずれてね?」
「べっ別に! そんなんじゃねぇよっ」
朝陽の突っ込みに、慌てて取り乱すところを見ると、どうやら図星らしい。
「永遠もさ、こっちおいでよ。こっちきて話し合おうよ。もう体も落ち着いたでしょ?」
「いや、恥ずかしいやら反省やらで俺、動けないわ」
壁に向かったまま、その場にしゃがみ込む。
「まぁ、もういいじゃない。次は気を付けましょうってことですよ」
天音が苦笑いを浮かべ、フォロー。
「みのり、怒ってるかな……困らせたかな」
うつ向き、床に向かってぶつぶつと語りかけている。自分のやった行動の結果に、相当な自己嫌悪を感じているらしい。永遠以外の4人は顔を見合わせた。
さっきから永遠を煽るような発言を繰り返す聖を、再び諌めた天音は、聖の表情に首を傾げた。
「もしかして聖さん、怒ってる?」
「怒ってるよ! みのりちゃんはさ、永遠と違って繊細な女の子なんだよ!? 色々問題も抱えてるみたいだし、守ってあげなくちゃいけない存在なんだ。場所はわきまえるべきなんじゃない!? だいたい最近のふたりときたら、人目もはばからず手を握ったり見つめあったり、いちゃこらいちゃこら」
「聖ちゃんもしかして羨ましいだけ? 途中から論点ずれてね?」
「べっ別に! そんなんじゃねぇよっ」
朝陽の突っ込みに、慌てて取り乱すところを見ると、どうやら図星らしい。
「永遠もさ、こっちおいでよ。こっちきて話し合おうよ。もう体も落ち着いたでしょ?」
「いや、恥ずかしいやら反省やらで俺、動けないわ」
壁に向かったまま、その場にしゃがみ込む。
「まぁ、もういいじゃない。次は気を付けましょうってことですよ」
天音が苦笑いを浮かべ、フォロー。
「みのり、怒ってるかな……困らせたかな」
うつ向き、床に向かってぶつぶつと語りかけている。自分のやった行動の結果に、相当な自己嫌悪を感じているらしい。永遠以外の4人は顔を見合わせた。