アロマティック
「えっ!?」
「俺、キスしてれば平気」
「なっなにいってるの!? 観覧車はキスするためにあるんじゃないんだから」
「乗ってるやつが楽しければいいだろ」
変な理由をつけて自分を正当化させようとする永遠を追い立て、なんとかゴンドラを降りた。
「やぁ諸君! おまたせっ」
「た、ただいま」
片手をあげ、にこにこと超ゴキゲンな永遠。それとは対照的に、うつ向いたまま顔もあげずにどこか居心地の悪そうなみのり。
待っていた4人が目配せし合う。
これはなにかしらあったな。
感のいい4人は、瞬間的に察知した。
みのりは恥ずかしさに、この場から消えてしまいたかった。
顔をあげられるわけないじゃない!
永遠くんとキスしたばかりの顔で、皆のこと見れないよ……!
場所も時間も不安も頭から全部消えて、ただただ永遠のことしか考えられなかった。
わたし
永遠くんとキスしたんだ―――。
「俺、キスしてれば平気」
「なっなにいってるの!? 観覧車はキスするためにあるんじゃないんだから」
「乗ってるやつが楽しければいいだろ」
変な理由をつけて自分を正当化させようとする永遠を追い立て、なんとかゴンドラを降りた。
「やぁ諸君! おまたせっ」
「た、ただいま」
片手をあげ、にこにこと超ゴキゲンな永遠。それとは対照的に、うつ向いたまま顔もあげずにどこか居心地の悪そうなみのり。
待っていた4人が目配せし合う。
これはなにかしらあったな。
感のいい4人は、瞬間的に察知した。
みのりは恥ずかしさに、この場から消えてしまいたかった。
顔をあげられるわけないじゃない!
永遠くんとキスしたばかりの顔で、皆のこと見れないよ……!
場所も時間も不安も頭から全部消えて、ただただ永遠のことしか考えられなかった。
わたし
永遠くんとキスしたんだ―――。