アロマティック
「あの、先に出るから、鍵をお願いしていいかな?」
テーブルの鍵を指さすと、腕を下ろした永遠が諦めたようにため息をついた。
「わかった。鍵かけて持ってく」
「じゃあ、お先に。いってきます」
永遠からの、いってらっしゃいも聞かず、玄関先のトートバッグを掴み、逃げるように飛び出した。
永遠は、閉まった玄関のドアを見つめた。
うーん、どうもみのりを抱きしめると体が反応してしまう。やばい状況だ。
抱きしめる=俺の分身が目を覚ます。
このままではみのりを抱きしめることができない。
好きだからしょうがないんだけどな……みのりはまだ、怖がっている。
ただ、したいだけじゃない。そばにいていつまでも触れていたい。同じ思いを共有したい。その先にあるのが、愛の行為だと最近になって気づいた。
感情が高ぶっていた昨日とは違うのだろう。感情よりも理性が勝っていたみたいだ。
みのりの気持ちを動かして、同じ気持ちを共有したい。余計なことを考えられなくなるくらい、俺に惚れさせたい。
時間はたっぷりある。なにも焦ることはないのだ。
とりあえず、いまは俺にできることをやるか。
永遠が立ち上がると同時にお腹がぐぅと鳴る。
「……?」
キッチンの台所に、皿に乗ったハムチーズのサンドイッチがラップに被せて置いてあるのが目に入った。
さすが、みのり。
永遠は腹ごしらえをするため、ありがたく頂くことにした。
テーブルの鍵を指さすと、腕を下ろした永遠が諦めたようにため息をついた。
「わかった。鍵かけて持ってく」
「じゃあ、お先に。いってきます」
永遠からの、いってらっしゃいも聞かず、玄関先のトートバッグを掴み、逃げるように飛び出した。
永遠は、閉まった玄関のドアを見つめた。
うーん、どうもみのりを抱きしめると体が反応してしまう。やばい状況だ。
抱きしめる=俺の分身が目を覚ます。
このままではみのりを抱きしめることができない。
好きだからしょうがないんだけどな……みのりはまだ、怖がっている。
ただ、したいだけじゃない。そばにいていつまでも触れていたい。同じ思いを共有したい。その先にあるのが、愛の行為だと最近になって気づいた。
感情が高ぶっていた昨日とは違うのだろう。感情よりも理性が勝っていたみたいだ。
みのりの気持ちを動かして、同じ気持ちを共有したい。余計なことを考えられなくなるくらい、俺に惚れさせたい。
時間はたっぷりある。なにも焦ることはないのだ。
とりあえず、いまは俺にできることをやるか。
永遠が立ち上がると同時にお腹がぐぅと鳴る。
「……?」
キッチンの台所に、皿に乗ったハムチーズのサンドイッチがラップに被せて置いてあるのが目に入った。
さすが、みのり。
永遠は腹ごしらえをするため、ありがたく頂くことにした。