アロマティック
「あなたがいてくれたおかげで助けられた部分が多々あったわ。どう? うちの学校に講師として来てみない?」
膝の上に置いた手に、手を重ねられる。
「えっ……」
有りがたい話しだけれど、いまはわたしがひとに教えるなんて考えられなかった。
今後の予定も決まってない。
「あなたなら大歓迎なんだけれど」
「あ……お誘いは大変ありがたいです。ですが、まだ、わたし、今後のことは考えていなくて」
永遠のもとにいられるの?
皆の視線を集めて話している永遠が、とても眩しかった。
彼にはアロマティックが終わっても、つぎはコンサートを成功させるという大仕事が待っている。
わたしには、なにもない。
わたしのアロマアドバイザーとしての仕事も、今日で終わる。
今後のことを考えないとと思いながら、後へ後へと引っ張って、結局今日を迎えてしまった。
いまさら焦っても、もう遅い。
「そう……残念ね。困ったことがあったらいつでも相談に乗るわ」
須藤さんは残念そうに微笑んだ。
「須藤さん、おつかれさまです。ドラマの間、お世話になりました」
マイクのバトンを他に渡してきたらしい、永遠が現れた。
膝の上に置いた手に、手を重ねられる。
「えっ……」
有りがたい話しだけれど、いまはわたしがひとに教えるなんて考えられなかった。
今後の予定も決まってない。
「あなたなら大歓迎なんだけれど」
「あ……お誘いは大変ありがたいです。ですが、まだ、わたし、今後のことは考えていなくて」
永遠のもとにいられるの?
皆の視線を集めて話している永遠が、とても眩しかった。
彼にはアロマティックが終わっても、つぎはコンサートを成功させるという大仕事が待っている。
わたしには、なにもない。
わたしのアロマアドバイザーとしての仕事も、今日で終わる。
今後のことを考えないとと思いながら、後へ後へと引っ張って、結局今日を迎えてしまった。
いまさら焦っても、もう遅い。
「そう……残念ね。困ったことがあったらいつでも相談に乗るわ」
須藤さんは残念そうに微笑んだ。
「須藤さん、おつかれさまです。ドラマの間、お世話になりました」
マイクのバトンを他に渡してきたらしい、永遠が現れた。