アロマティック
全員集合!
「あ~すっげぇ気持ちよかった!」
寝起きのセクシーな掠れた声で、後部座席に座ったままの永遠が体を伸ばす。運転していたマネージャーが吹き出し、車を降りるところだったみのりが、動きを止めて振り返った。
「気持ちよく眠れた、でしょ!」
指をさして指摘。
まったく、紛らわしい言い方して。他人が聞いたらどんな解釈されることかわかったもんじゃない。現にマネージャーが吹いている。
遡ること少し前。
永遠が最後の仕事を終え、みのりの家に向かう車のなかで寝てしまった。その頭がなぜかみのりの肩に乗ってきて、永遠から頭を乗せてきたくせに寝づらいと一方的に文句を垂れ、挙げ句の果てに膝枕で満足そうに眠ってしまう。文句をいうタイミングを逃したみのりは、家に着くまでの間、足の上を貸していたというわけである。
暗い車内に残ったままの永遠からあくびが聞こえてきた。表情までは確認出来ないが、相当眠そうだ。
早く解放してあげたほうがいいみたい。
「お疲れさま。おやすみ……」
みのりはおやすみを告げる途中で言葉を止めた。肝心なことを聞くのを忘れたのだ。明日のスケジュール。
「そういえば、明日はどうすればいい?」
「あ! そうだ。ちょっと待って」
何かを思い出したのか、永遠が声をあげた。
寝起きのセクシーな掠れた声で、後部座席に座ったままの永遠が体を伸ばす。運転していたマネージャーが吹き出し、車を降りるところだったみのりが、動きを止めて振り返った。
「気持ちよく眠れた、でしょ!」
指をさして指摘。
まったく、紛らわしい言い方して。他人が聞いたらどんな解釈されることかわかったもんじゃない。現にマネージャーが吹いている。
遡ること少し前。
永遠が最後の仕事を終え、みのりの家に向かう車のなかで寝てしまった。その頭がなぜかみのりの肩に乗ってきて、永遠から頭を乗せてきたくせに寝づらいと一方的に文句を垂れ、挙げ句の果てに膝枕で満足そうに眠ってしまう。文句をいうタイミングを逃したみのりは、家に着くまでの間、足の上を貸していたというわけである。
暗い車内に残ったままの永遠からあくびが聞こえてきた。表情までは確認出来ないが、相当眠そうだ。
早く解放してあげたほうがいいみたい。
「お疲れさま。おやすみ……」
みのりはおやすみを告げる途中で言葉を止めた。肝心なことを聞くのを忘れたのだ。明日のスケジュール。
「そういえば、明日はどうすればいい?」
「あ! そうだ。ちょっと待って」
何かを思い出したのか、永遠が声をあげた。