アロマティック
こういった感じで移動中の、朝一の仕事は終わった。
永遠は聞き上手だ。説明の途中で口をはさまないから、こちらが伝えたいことをスムーズに最後まで話すことができる。とてもやりやすい。もちろん聞くだけでなく、疑問に思ったこと、気になることは自分が納得するまで質問を重ねてくる。気づいたらみのり自身がこの時間を楽しんでいた。
車を降りて次の現場に行く途中も、アロマの話しで盛り上がっていたら、あっという間に到着してしまった。
今日はこれから、昨日は別々の仕事をしていて顔を合わせなかったメンバーも揃って、今週出演する歌番の合わせをするらしい。
教室ほどの広さのリハーサルスタジオに入っていくと、天音と、ほっそりした長身の聖が、既に入っていた。
「永遠、おはよ」
「永遠ちゃんおっはよう!」
スタジオに入る永遠に、はじめに気づいた天音がにっこり笑う。それに続いて聖が元気よく挨拶。そのふたりとすれ違い様にハイタッチを交わす永遠。昨日と同じ、仲のよさが伝わってくる光景だ。
みのりも続いて挨拶をして中へ入ろうとして、
「おはようござ―――」
「あっ!」
メンバー以外の声に素早く反応した聖と目が合う。大きな声で指をさされ、焦ったみのりは動きを止める。
永遠は聞き上手だ。説明の途中で口をはさまないから、こちらが伝えたいことをスムーズに最後まで話すことができる。とてもやりやすい。もちろん聞くだけでなく、疑問に思ったこと、気になることは自分が納得するまで質問を重ねてくる。気づいたらみのり自身がこの時間を楽しんでいた。
車を降りて次の現場に行く途中も、アロマの話しで盛り上がっていたら、あっという間に到着してしまった。
今日はこれから、昨日は別々の仕事をしていて顔を合わせなかったメンバーも揃って、今週出演する歌番の合わせをするらしい。
教室ほどの広さのリハーサルスタジオに入っていくと、天音と、ほっそりした長身の聖が、既に入っていた。
「永遠、おはよ」
「永遠ちゃんおっはよう!」
スタジオに入る永遠に、はじめに気づいた天音がにっこり笑う。それに続いて聖が元気よく挨拶。そのふたりとすれ違い様にハイタッチを交わす永遠。昨日と同じ、仲のよさが伝わってくる光景だ。
みのりも続いて挨拶をして中へ入ろうとして、
「おはようござ―――」
「あっ!」
メンバー以外の声に素早く反応した聖と目が合う。大きな声で指をさされ、焦ったみのりは動きを止める。