アロマティック
充実感
今日は、先日に練習を重ねた歌とダンスを披露する番組があって、Earthのメンバーが集合する。
収録番組な為、生放送ほどの慌ただしさはないものの、衣装に着替え、出番待ちをしていなければいけない時間になっている。しかし、まだ現れていないメンバーがいた。
「なぁ、間に合うかな、リーダー」
衣装に着替え、鏡の前でセットの終わったはずの聖が、前髪を気にしながら不安を口にする。
ドアの辺りは静かで、来る気配がない。
この場に来ていないリーダーの空以外は、着替えも済ませ、あとは収録開始の時間を待つばかりになっている。
「連絡つかない」
電話をかけたらしい朝陽が、スマホを片手に舌打ちをした。
「まぁ、まぁ、大丈夫でしょ!」
5人揃わなければ意味がない。周りに迷惑はかけられない。緊張感の漂う空気を変えるように、天音が明るい声をだす。
「だよな! きっとこーんな顔しながら、いつも通りマイペースで入ってくるぜ」
空の眠たげな顔マネをする、聖の声が少し掠れた。
「おい、その声どうした?」
聖の声の異変に気づいた永遠が気づかう。
「じつはさ、今朝からちょっといがらっぽいんだよな」
話しながら自分の枯れた声に顔をしかめ、聖が軽く咳き込む。
収録番組な為、生放送ほどの慌ただしさはないものの、衣装に着替え、出番待ちをしていなければいけない時間になっている。しかし、まだ現れていないメンバーがいた。
「なぁ、間に合うかな、リーダー」
衣装に着替え、鏡の前でセットの終わったはずの聖が、前髪を気にしながら不安を口にする。
ドアの辺りは静かで、来る気配がない。
この場に来ていないリーダーの空以外は、着替えも済ませ、あとは収録開始の時間を待つばかりになっている。
「連絡つかない」
電話をかけたらしい朝陽が、スマホを片手に舌打ちをした。
「まぁ、まぁ、大丈夫でしょ!」
5人揃わなければ意味がない。周りに迷惑はかけられない。緊張感の漂う空気を変えるように、天音が明るい声をだす。
「だよな! きっとこーんな顔しながら、いつも通りマイペースで入ってくるぜ」
空の眠たげな顔マネをする、聖の声が少し掠れた。
「おい、その声どうした?」
聖の声の異変に気づいた永遠が気づかう。
「じつはさ、今朝からちょっといがらっぽいんだよな」
話しながら自分の枯れた声に顔をしかめ、聖が軽く咳き込む。