恋の味【更新中】
まだ、『子供』という言葉でまとめられてしまう年齢だけど、白雪は白雪なりに新しい環境に慣れようと必死で、周りに少しでも合わせようと気を遣ってばかりいた。
だから、自分の生きたいように生きている夏樹には特に、羨ましいという感情もあったし、嫉妬という感情も抱いていたのかもしれない。
この時の白雪の年齢、10歳。
まだ自分の中にある感情を、言葉ではっきりと表現できない年。
自分でもよく理解できていなかった。