恋の味【更新中】
夏。
白雪には、やっと特定のいつも一緒にいる親友ともいえよう友達ができていた。
学校の1日の終わりの午後4時の鐘が鳴る。
「今日はどこ行こっか!?」
放課後はいつも2人でまだ白雪の知らない、この町のきれいな場所とか、絶景とかを手を繋いで歩いて見に行っていた。
「んんんー、あ!今日は海に行こう!!」
勢い良く真っ赤なランドセルを背負って春香が私の手を引く。
私の手をぎゅっと握っている手を握り返すと、にこっと笑って、春香は腕を大きく振った。
春香は私にいつも元気と勇気をくれる。
転校してきて、初めて話したのも隣にいる春香。
感謝しても感謝しきれないぐらい、私にとっては大きな存在になっていた。
「春香いつもありがとね」
「ううん!!春香も楽しい!!」
私に向けられた笑顔に、私も笑顔で返す。
そして、2人でスキップして海へと急ぐ。