恋の味【更新中】
ただ、なぜか春香はあまり優里ちゃんが得意ではないみたいだけれど。
夏樹とは相変わらず大した会話はなかったが、私の中にある『特別な感情』は募るばかりだった。
たまに廊下ですれ違ったりした時とか、グラウンドで遊んでる時とか、ランドセルを振り回してる姿とか。
いつも私の目を引き付ける。
でも、目が合いそうになると逸らしてしまう。
そっと、見つめてる。
気づかれないように。
だって、夏樹は、私の『トクベツ』だから。
でも、『トクベツ』だと思っているのは私だけ。きっとそうなんだ。
悔しいけど、多分それが現実。