恋の味【更新中】
昼休み。
いつもと変わらず、春香と優里ちゃんと3人で学年のかっこいい人やら、家のことやらをきゃーきゃー騒ぎながら話していた。
ふと窓の外に映る、グラウンドで遊んでいる子達を眺める。
「…ん?」
夏樹が、いない。
普段なら、友達とどつきあったりしながらサッカーをしているのに。
白雪の目は、どうしてだかすぐに夏樹を見つけることができるようになっていた。
ーバタバタバタバタ
すごい勢いで廊下を走る音がして、そちらに目を向けると、夏樹の担任の先生が血相を変えて通り過ぎていく。
「木本先生じゃん。なんかあったのかね」
同じく廊下の方に視線を向けていた春香が私の方に視線を戻して口を開いた。