恋の味【更新中】
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ひらひらと、桜の花びらが舞う。
昇降口に張り出されたクラス発表の紙を舐めるように見る。
「冬野白雪、冬野白雪…」
なんて、自分の名前を口ずさみながら探していた。
6年3組になった私には嬉しいことがいっばい。
まず、優里と同じクラスになれたこと。
春香とはクラスこそ違うが、体育の授業のみ合同でできること。
そして、何より今年は夏樹と同じクラスになれた。
夏樹とは、近すぎず、遠すぎず、とにかく良い関係を保つことができていた。