恋の味【更新中】
4月。
まだ入学したばかりでありありと新鮮さの残る学校生活。
女子の間でもまだ仲良しグループ的なものは完成していないが、白雪の周りにはたくさんの友達がいた。
白雪の心の穴は未だ埋まっていなかった。
むしろ埋まることは一生ないなんて思えてしまうほどである。
綺麗な川に大きな海なんて一切存在しない都会に飽き飽きしていた。
またあの夕日に焼かれたい。
そう思うと、いつも何か胸につかえを覚える。
世界史や日本史の授業は好きだ。
授業で、今の日本を作った基盤となったことや、世界中で起こった事件など新しい発見をする度、わくわくする。