恋の味【更新中】
【夏樹目線】
気が付くと、僕の隣から、この町から、彼女は消えていた。
「白雪…」
彼女の名前を呼んだところで、
「なぁに?」
と言って優しく微笑んでくれるはずもない。
白雪は俺の「衝撃」だった。
初めてあった時からずっと。
でも負けたくはなかった。
だって俺、男だもん。
夏樹は大きな事故を経験したが、後遺症とかそういった類のものは全くなかった。
まさに、不幸中の幸いといったところだろう。
だけどいつまで経っても夏樹の心は満たされなかった。