恋の味【更新中】

白雪の心の中に夏樹という存在はすでにいない。

そして、この町にも白雪の姿はない。


そんなこと信じられる訳がない。

体はこの地にあるのに、心だけがどこかへ行ってしまったような、そんな気分だった。








そして、時は巡る。

高校1年生となった今、夏樹は毎日のように『あの場所』を訪れていた。

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