恋の味【更新中】


白雪が通っているという高校の正門の前に立つ。


到着すると、すでに生徒達は下校し始めていた。


「あの…」

少し背の高い茶髪の男子に話しかけた。

「はい?」

いかにも好青年で、感じが良かった。


「冬野白雪ってご存知ですか?」


少しだけ目を細めて青年は言う。


「あぁ、知り合いですけど。白雪になにかようですか」


急に少しだけ声のトーンが下がったように思う。


「いや、あの、白雪は…」

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