君の前で涙を流す。

ごめんな。美咲。

美咲の言う事、聞けないや。

俺は、また部屋に入った。

「な、んで…………」

美咲は、寝ながら泣いていた。

「美咲、昼寝しなよ。俺、最後までいさせて?」

俺は顔をぐちゃぐちゃにして涙を流す。

美咲は、最初驚いていたがさっきのように泣きながら微笑んでいた。

美咲は、瞼を落とした。

あぁ、もう少しなんだ。

「美咲、愛してる。お休み。」

「…………私も愛してる。お休みなさい。」

そうして、美咲は寝た。

俺は、その言葉を聞けただけで幸せだ。


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