白雪さんと7人の兄弟



「…準備はいいかしら。」

「…はい、小鳥さん。」


荷物はほとんどないから、持っていくものは最小限のものだけ。
天星園の前にタクシーを止めてあるそうで、あとは乗り込むだけ。

「…今の気持ちはどう?」

「寂しいのと、これからの期待が入り混じって、何とも言えない気分です…でも、」

「でも?」

「変化は嫌いじゃないですから、」

そう言って笑うと、小鳥さんは「そうね。」と笑った。
< 33 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop