白雪さんと7人の兄弟
薄く油を引いたフライパンに卵を流し入れ、くるくるとかき回していると階段を降りる音が複数聞こえた。もう起きてきたんだ、と思い一度手を止める。扉を開けたのは、中学生で三つ子の梨桜、小梅、胡桃だった。目をこすりながら「おはようー」と笑う梅。
「おはよう、梨桜、小梅、胡桃。後は誰が起きていないの?」
尋ねると一番最初の反応したのは、次女の小梅だった。
「んーとね、小梅が見た限りでまだ寝てるのはぁ…リセ姉とー、蓮とー、珠洲だよー。」
あくびを交えながらの発言に、一つ聞き捨てならない部分があった。
リセ、寝てる!?
「…蓮と珠洲はいいけど…リセも寝てるの!?梨桜、胡桃!とりあえず蓮と珠洲起こして!んで、紅音ちゃん!ちょっとこれ頼むね!」
紅音ちゃんに準備を押し付けて私は二階へと駆け上がる。リセというのは、私と同い年の高校二年生だ。最年長だから、しっかりしなさい、といつもうるさく言っているのに、一つも聞いてくれない!紅音ちゃんと年齢が逆なんじゃないか、と思うくらい。
「おはよう、梨桜、小梅、胡桃。後は誰が起きていないの?」
尋ねると一番最初の反応したのは、次女の小梅だった。
「んーとね、小梅が見た限りでまだ寝てるのはぁ…リセ姉とー、蓮とー、珠洲だよー。」
あくびを交えながらの発言に、一つ聞き捨てならない部分があった。
リセ、寝てる!?
「…蓮と珠洲はいいけど…リセも寝てるの!?梨桜、胡桃!とりあえず蓮と珠洲起こして!んで、紅音ちゃん!ちょっとこれ頼むね!」
紅音ちゃんに準備を押し付けて私は二階へと駆け上がる。リセというのは、私と同い年の高校二年生だ。最年長だから、しっかりしなさい、といつもうるさく言っているのに、一つも聞いてくれない!紅音ちゃんと年齢が逆なんじゃないか、と思うくらい。