生徒会長に恋しちゃうなんて
そう、いって、田之倉は
私にお茶を出してくれた。

田之倉は私の正面に座って、

「どうしたの?山尾のうち
言ってたんじゃないの?」

美紅「…うん、」

田之倉「何しに?」

美紅「華が、山尾は私を助けるために
みほと付き合ったんだって、
だから、お礼言いに…」

田之倉「お礼言いに行ったのに、
なんで泣いて走ってたの?」

美紅「……山尾は自分のためじゃない
からお礼言われる筋合いない
って、だから帰ろうとしたら、
…………
山尾が私を抱きしめてきて
抵抗しても抜けれなくて、
そしたら、キスまでされて」

田之倉「なるほどね、
美紅さんは山尾が嘘ついてる
って思わなかった?」

美紅「えっ?」

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