色は匂へど散りぬるを(あいうえお――作詩)
木漏れ日
粉雪が音もなく舞う
雲間から微かに射す光
枯れ枝にしがみつく柿1つ


もう、今年も半月余り
過ぎ行く時の速さ
溜め息混じりに空を仰ぐ



連麺と続く空
この空は君のいる街にも
続いている
寂しさを打ち消すように
そう言い聞かせる



微動だにせず
ただ見上げる空
そっと頬を撫でる雪
君の手のように
優しく包む


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