こうべ物語
「私…、お父さんってしか呼ばないから…。」
「私も…、お父さん。」
さくらに合わせて涼子も呟く。
「そうですよね?涼子さん。普通、お父様って呼ばないですよね?やっぱり麻里奈さんって何者なんですか?」
「質問元に戻ってる~。」
好奇心旺盛なさくらに対して麻里奈は思わず苦笑いを浮かべた。
「お待たせ致しました。」
3人で話していると、レストランのボーイが料理が運んできた。
「これ…。」
涼子が呆気にとられる。
自分の前に並べられた料理の数々は、今まで見た事もない豪華さだったからだ。