大人しい彼の裏顔
「優は彼女は?」



「ん、いないけど…」



「じゃあ、あんたら付き合っちゃいなさい」



「「はい?」」
(なんてこと、言うんですか!?)
芽依先輩の思いつきにはいつも振り回されてしまう。


「橘、ふざけたこと言わない方がいいよ?
結城さんも困ってるし」と、明らか困惑した優さん。


「芽依先輩…優さん困ってますし、私も…」



「二人お似合いよー」


聞く耳を持たない芽依先輩に「橘、そろそろ授業じゃねーの?」と言う優さん。


それに気づいたのか「あぁ、ヤバイ!行くわね。」と、嵐のように去ってしまった。



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