大人しい彼の裏顔
「優!入れ違いかよ!」と後ろから声がした。
振り返ると亮太が戻って来ていた。



「え、あれっどうした?」と変な空気を読んだのか聞いてくる。




「いやー、こいつら知り合いみたいやで」と秋が俺の代わりに答えて来た。



「あー、君凛ちゃんでしょ?」



亮太…凛ちゃんの事知ってるのかよ

「はい」

細々く答える凛ちゃんは小動物みたいだ。

「この子も俺らと一緒の大学だからな」

そうそう…ってなんでお前が知ってるんだよ!



「そーなんか。世間て狭いなぁ」としみじみしている秋はジジイだ。


何かを思い出したのか「優もそろそろ座れや」と秋に促される。


「あ、あぁ…」
戸惑いながらも空いてる椅子に座る俺。




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