私は確かに愛してしまった
「あ、タクシー呼びますね」



気まずさを紛らわすように私はそう言って立ち上がった。
ひんやりとしたフローリングを歩いて電話機のあるところまで進む。



背中に篤哉さんの視線を感じたが気づかないふりをした。





「詩唄ちゃん」
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