私は確かに愛してしまった
涙色と罪


それから私はまた孤児院に戻った。

久しぶりの孤児院はとても窮屈に感じた。

恵まれ過ぎた環境に慣れてしまっていたからだ。



夜、変わらぬ懐かしい部屋を見回す。
浮かぶのは亡き里親の姿だった。
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