もう一度君に笑ってほしくて
「ただいま…」
「…お帰り。…遅かったね」
「あ…うん…逢沙と病院行ってたから…」
出迎えたのは次男の大翔だった。
逢沙がこうなる前まで大翔は逢沙にべったりだった。
だがその大翔は、逢沙の変貌ぶりについて行けず、逢沙と距離を置いてしまっている。
「ご飯、出来てるから…」
「ありがとう」
ほんの数ヶ月前まで家族6人で食卓を囲んでいたテーブルには母の遺影が椅子に飾られる以外、兄妹5人が揃うことはなくなった。
皆でリビングでテレビを観ることもなくなった。
兄妹全員が揃うことはなくなった。
「…お帰り。…遅かったね」
「あ…うん…逢沙と病院行ってたから…」
出迎えたのは次男の大翔だった。
逢沙がこうなる前まで大翔は逢沙にべったりだった。
だがその大翔は、逢沙の変貌ぶりについて行けず、逢沙と距離を置いてしまっている。
「ご飯、出来てるから…」
「ありがとう」
ほんの数ヶ月前まで家族6人で食卓を囲んでいたテーブルには母の遺影が椅子に飾られる以外、兄妹5人が揃うことはなくなった。
皆でリビングでテレビを観ることもなくなった。
兄妹全員が揃うことはなくなった。