もう一度君に笑ってほしくて
賀来に処方された薬を飲ませ、逢沙を眠らせた。
しばらくすると、逢沙に寄り添う和翔の隣に将志がやって来た。
「俺らさ、このままじゃ駄目なんだよね。少しずつでも前みたいにならないと。じゃないと逢沙が安心出来ないんだよね。きっと。…安心出来ないうちは逢沙、このままなんだよね」
「たいちゃん…」
「俺も一緒に頑張るよ。前みたいに戻れるように…」
その日、将志にもらったぬいぐるみを抱いた逢沙に和翔と将志が添い寝した。
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