禁止すれすれ!?恋愛
 「……なんだ、長橋か。」

 「……なんだって何よ?」
 

 あたしは仰向けに寝そべる裕介の隣に座った。

 
 「何しに来たんだよ?」

 「話したいなって思って。」

 
 裕介が、驚いたようにあたしを見る。
 
 けど、その目はすぐに逸らされた。

 
 「……結婚のことだろ?
 まだ認めてほしいの?」

 「うん。」

 「たぶん、一生無理。」

 「何で!?」

 
 つい、大声を出してしまって、あたしは慌てて、下を向いた。

 裕介をチラッと見ると、完全に顔を背けてそっぽを向いていた。

 そして、小さい声で言った。

 
 「絶対、認めねぇ……
 認められるわけねぇじゃん。」

 「なんで認めてくれないの?
 やっぱ、同じ年のお母さんなんてイヤ?」

 
 悲しくて、泣きそうになる。

 だけどここで泣きたくない。

 だから、あたしは声が震えそうになるのを堪えた。

 裕介が上半身を起こして、あたしを見た。

 そして髪を一束すくって、思い切り引っ張った。

 
 「わっ!」

 
 引っ張られた痛さより驚きの方が大きくて、あたしは重力のままに倒れた。

 でも、そこには裕介がいるから裕介に抱き締められてる形になった。

 
 「同じ年だからじゃなくて……」

 
 裕介の声が耳元で聞こえて、心臓が速くなる。

 
 
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