禁止すれすれ!?恋愛
 「じゃあ手伝ってよ。」


 半冗談のつもりでふて腐れて言うと、裕介が「分かった。」と言った。


 「何したらいい?」

 「え?
 いいよ、冗談だよ。」

 「いい。
 手伝う。」


 そう言って材料を勝手に切り出した。

 しかもすごく上手い!


 「上手いねぇ。」



 感心するね。



 「……別に。
 お前も早く作れよ。」

 「あ、うん。」


 2人で作ったからかパスタはすぐにできて、お皿に盛ってテーブルに並べた。

 フォークとスプーンをお皿の横に並べて、椅子に向かい合って2人で食べた。


 「いただきまーす。」

 「ます。」


 フォークをくるくる回して麺を巻き付け、口に入れる。


 「ん
 おいしい!」


 実は味付けとかは全部裕介がやってくれた。

 手伝ってもらったのにあたしが手伝ったような状態に……

 でも、このパスタはすごくおいしかった。


 「裕介、料理上手いね。」

 「そう?」

 「うん。
 すごく美味しい!」


 そう言うと、裕介が嬉しそうに笑って下を向いた。



 おぉ!
 裕介が笑った!

 しかも照れた!?



 つい口元が緩んでしまう。

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