禁止すれすれ!?恋愛
 「は?
 お前が母親?」

 
 あたしは立ち上がって、言った。


 「……よろしくね?」


 
 その後、戸惑う裕介と3人で食事をした。

 重い空気に必死で話題を作ろうとするあたしと浩太。

 裕介は適当に相槌を打つだけだった。

 食事が終わると早々とお店を出た。

 別れ道で、浩太が裕介に言った。


 「俺は里奈を送っていくけど……お前はどうする?
 一緒来るか? 
 先帰るか?」

 
 裕介はゆっくりあたしを見た。

 あたしと裕介の視線が絡まる。

 
 「……いや、いい。
 先帰ってる。」

 
 あたしの目をジッと睨むように見る裕介。

 目を逸らせない。

 
 「じゃあ……里奈を母親として、認めてくれるか?」

 「…………」


 黙ったままあたしの目を見続ける裕介。

 
 「裕介?」

 
 浩太がもう一度、言った。


 「里奈を、母親として認めてくれないか?」


 それでも何も言わない裕介。


 「……ダメ?」


 あたしは裕介の目を見ながら、聞いた。

 
 「……分かった。」

 
 裕介は、あたしを終始睨みながらそう言うと、歩いて行った。


 
 分かったって……認めてくれるってことだよね?



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