禁止すれすれ!?恋愛
 「もう!!」

 
 顔が一気に熱くなって、拳を振り回した。

 浩太が笑って、あたしも笑ってしまう。

 浩太が腕時計を見て、「じゃあな。」と一言、行ってしまう。

 
 「バイバイ。」


 手を振ると、浩太も振りかえしてくれた。

 浩太が見えなくなるまで見送って家に入ろうとした。

 門に手を掛けた時……

 
 「長橋。」

 「え?」

 
 振り返ると、裕介がいた。

 
 「ちょっと。」

 
 そう言って、歩いて行く。



 着いて来いってこと?



 そう思ってると、裕介が振り返って、全く動こうとしないあたしを見て、怪訝そうな顔をした。

 戻って来て、あたしの手を引っ張ってまた、歩き出す。


 「あ、あの…
 裕介?
 どこ行くの?」

 「…………」

 
 黙ったままで何も言ってくれない。

 あたしも黙ったまま着いて行くと、あたしの家から近い公園に着いた。


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