禁止すれすれ!?恋愛
 教室に入ると、裕介と目が合った。

 反射的にすぐ逸らす。

 鞄を机の端に掛けて裕介を見てみると、あたしを睨むように見ていた。

 

 まだ怒ってるのかな?



 あたしが裕介の新しいお母さんと暴露した夕食会が1週間前。
 
 あれからずっとこんな感じだ。

 申し訳ないを過ぎて正直、呆れてしまう。

 ソッと息を吐くと、友達の高木唯が来た。


 「おはよ。」

 「あ、おはよ。」

 「聞いた!?
 今日世界史が潰れて日本史なんだって!!」

 「そうなの?」

 「浩太に会える~!!」


 唯が満面の笑みで小さくジャンプした。

 浩太は日本史の担当で、かっこいいと女子生徒から人気があって、影で浩太と呼ばれてる。

 もちろん、あたしもその一人。

 っていっても好きっていうのは表に出さず、流れに乗って浩太って呼んでます、って感じだ。

 
 「ねぇ聞いた!?
 浩太、結婚するんだって!!」


 教室に入るなり、クラスの女の子が言った。

 その言葉に、教室に居た女子達が騒ぎ始めた。

 
 「え!?
 ホント!?」

 「なんで!?」

 
  
 え…
 何で知ってるの?


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