【短編】ヤクザのキミ。



彼の部屋に足を入れる。


仲間の人はいない。





今、


『2人きり』なのだ。





昨日までは想像しなかった。



…ずっとしていなかった。





彼がゆっくりと私を、

引っ張っていく。




そして押し倒されていることに

気づいたときにはもう遅い。







ケモノの目をした、


彼は歯止めがきかないように笑う。








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