もう一度、君と笑う時に。



その日の放課後。




今日も一日長かったなぁ…



なんて思いながら鞄に荷物を詰めていると、ふっと暗くなる視界。



見上げると、なんとも嬉しそうというかニヤついた顔が1つ。




「なんだよお前、その顔…」




「だって〜海吾が〜私に〜プレゼントくれるなんて♡」




キャッ!と言ってその場でくるくると回り出す。



「もう恥ずかしいからそのへんにしとけ…」




そう言いつつも心では紗稀が普段の紗稀に戻ったようで安心していた。




_____それが勘違いだとも知らずに。



< 10 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop