もう一度、君と笑う時に。




_____



「ありがとうございましたー」





「ちぇ。嘘つき海吾め」




「うるせぇ、文句言うな」





ブツブツ言いながらも美味そうにコロッケにかぶりつく勝。



終いにはこのコロッケは…なんて、語り出す始末。




あー、ほんとこいつといたら飽きないわ。





友達も、悪くないもんだなと改めて思ったりした。




そんな時ふと、顔を上げると見覚えのある背中。




「ん…?」




「海吾?どうし____」




足の止まった俺を不思議に思って勝も俺の視線の先をたどる。





「あれって…中谷じゃね?」





勝に言われなくてもわかっている。




間違いなく、紗稀だ。


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