もう一度、君と笑う時に。
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「ありがとうございましたー」
「ちぇ。嘘つき海吾め」
「うるせぇ、文句言うな」
ブツブツ言いながらも美味そうにコロッケにかぶりつく勝。
終いにはこのコロッケは…なんて、語り出す始末。
あー、ほんとこいつといたら飽きないわ。
友達も、悪くないもんだなと改めて思ったりした。
そんな時ふと、顔を上げると見覚えのある背中。
「ん…?」
「海吾?どうし____」
足の止まった俺を不思議に思って勝も俺の視線の先をたどる。
「あれって…中谷じゃね?」
勝に言われなくてもわかっている。
間違いなく、紗稀だ。