もう一度、君と笑う時に。
それからというもの、俺は狂ったように勉強に明け暮れる毎日だった。
学校、予備校、休日。
すべてを勉強に染め、遊ぶ時間は極力減らした。
それもこれも全部、東京に行って彼女に会うため。
そんな都合良く会えるとは思っていないけれど、近づく距離は半端じゃない。
紗稀に、会いにいけるチャンスができるんだ。
そのための勉強なら、苦じゃなかった。
俺もそろそろ末期なのかもしれない。
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