もう一度、君と笑う時に。




「うぉぉぉお!!!すけぇぞ、海吾!!!」





「よっしゃぁぁぁあ!!!」





まだ結果を見ていないのに、自分が合格したかのようにとび跳ねて喜ぶ勝。





「これで中谷に会えるな!」





なんて、こっちがにやけるようなことまで言ってくる。





「うっせぇよ!それより、お前も結果見ろよ!」





俺が勢いでそう言うと、それまでの騒がしさが嘘のように静寂に包まれる屋上。





「やっぱり…見ないとダメだよな?」




「当たり前だろ!」





間髪入れない俺のツッコミに押されたのか、勝はだよな、と呟いて再び携帯に向き合う。





頼む…勝には世話になってるんだ。




自分の合格より、勝の合格のほうが嬉しいんだ。





受かっててくれ…!!!





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