もう一度、君と笑う時に。
式の後は、紗稀と帰っていた帰り道を勝と帰って、ゲーセンでプリなんかとったりした。
「ぶはっ!海吾の顔やべぇ!」
「お前のもなかなかだぞ」
最後に、勝との思い出を増やしておきたかったのかもしれない。
照れくさくて言葉じゃ伝えられないから、態度で示そうと思ったのかもしれない。
どっちにしろ、勝には心から感謝しているんだ。
そのあとは勝に、欲しがっていたトレーナーをプレゼントして、駅で別れた。
「サンキューな、海吾!」
「おう」
「楽しかったぜ、いろいろ!」
「俺もだよ」
傍から見れば男同士でする会話か?と思われるかもしれないが、これが俺達のカタチなんだ。
「じゃあな」
「おう!」
そうして俺達は背中を向け合って、自分の帰るべき道を歩いた。